まぐあい、とは

まず最初に、これは私の独り言なので正面から受け止める必要はありません。

日本語には「目合い」(まぐあい)という美しい大和言葉がありました。私の知り合いのタントリック仲間は別として、この現代においては「まぐあい」という言葉を使っている人を聞いたことがありません。

戦後に多くの大和言葉が消滅しましたが、目合いもそのひとつ。性交とかセックスという言葉に置き換えられてしまった。言葉の持つ響きや力強さに支配者たちが恐れたからでしょう。

日本人の皆さんなら漢字を見ただけでも理解できると思いますが「目合い」と「性交」では意味も目的も全然違う。

更に日本の古い文献をさかのぼると、目合いの綴りは「麻具波比」(まぐわひ)となる。この綴りに関してはどうとらえようか?

麻:縄文時代から生息する世界最古の繊維、神道の儀式においては貴重な役割
具:器具・道具・用具など、常に備えておくもの
波:水面運動であり振動、波動のこと
比:ふたつ以上の関係を照らし合わせる

上記は私の解釈で、ここからが私の独り言。

つまり古来から考えられていた「麻具波比」とは、神事のごとく麻具を用いたエネルギー(振動数)調整である。それこそが本来の「麻具波比」の目的であり、人間にとって必要なエネルギーの調整なのかもしれない。よって、現代で緊縛師と呼ばれている仕事人はエネルギー調整の達人であり、人間の心や身体を整える存在であるべき。

一方で戦後に解釈された「性交」という言葉のおもきは、男女の性を交じ合わせる行為であり、男性の射精を通じて子供を作る手段。それが叶えば「成功」となる。

戦後の教育で日本人の価値観は一変したけど、何気なく使ってる言葉の中にも本来の意味を探し当てる?ことによって自分のルーツに立ち帰れる瞬間は幸せな時間です。

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