古くから伝わる緊縛

先日、有末剛先生から緊縛指導を経験させてもらいました。無論、私は縛られる方ではなく女性を縛る方です。

先生は「まずは何も教えないけど、こちらの女性を縛ってみてくれ」と私に伝えました。私はモデルになってくれた年配の女性に対し、少々申し訳なく感じながらも、慣れない作業を続けながら縄で彼女を縛りあげました。

私は変な汗が止まらなくなりましたが、先生が「それではまずは基本を教えよう」と、ここからレッスンが始まりました。

使用した縄はとても手入れされており、ケバケバが無く優しい肌触りがする。長時間緊縛されても女性が痛くならない配慮や「縄で女性を抱きしめる」という感覚を味わいながら基本の「キ」を教わったワケです。

そして、その基本の「キ」に従い、教わった通りに縄を扱いモデルの女性を縛りあげました。最初の自己流とは全然違い、見た目の素晴らしさ、強固さ、芸術性、安心感のようなものを感じます。

先生は「あなたは筋がいいですね」とお褒めの言葉をいただき、あっという間のレッスンは終了。

帰り際に、先生がプロデュースしている麻縄を何セットか購入させていただきました。

東大名誉教授の矢作 直樹(やはぎ なおき)先生が言うには、麻縄での緊縛については古くは縄文時代から存在が認められていて、緊縛行為というのは「気を整える」という意味があるようです。そして現代にもその名残として残っているのが着物の帯を締める行為、ふんどしをしめる行為、ハチマキをまく行為にあたるそうです。

確かに私も昔、仕事の時にハチマキをまいていた時期がありますが、自らの気を引き締めるための所作だったことを思い出しました。

有末先生が放った印象深い一言に「緊縛行為は女性を縛っているんだけど、実際は女性の心をほどく行為なんだよ」とおっしゃっていたのが衝撃でした。

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